2012年05月25日

乱世に咲く醜花

今の戦争を一言で表すならそれは、乱。デモクラシーという帝国に対するテロリズムの乱。政教分離しなければ国は栄えないという原理に対する原理主義者の叛。民主主義者と原理主義者の戦い。本来、乱は美しい。乱には天道を正す、天誅を下すといった高い志がある。しかし今回の乱はその美しさを感じない。乱を起こす首謀者の理念はどの時代のものも屈折していて政人の匂いを感じないが、どこか共鳴できるものがある。乱のリーダーは理想に燃え自分の理念に酔っているところがあるが、今の乱のリーダーは冷静で計算高く卑怯で潔くない。理想にも燃えていないし酔う理念すら持ち合わせていない。原理主義者の非現実的なところをうまく利用しているだけ。しかし乱に従いそれを信奉する人達にとってビンラディンは英雄であり、美しい花のような存在であろう。しかし民主主義の中に生きる我々には醜く映る。故にビンラディンは乱に咲く醜花である。 デモクラシーという豊かな世界に住むデモクラッツという階級。テロリズムという貧しい世界に住むテロリストという階級。この二つの階級のぶつかり合いが今の戦争であり、その戦争は9・11から始まった。9・11をただの一つの事件にしか過ぎないと捉えている人と9・11を乱の始まりで新しい戦争の始まりと捉えている人、天下国家を考える人には大きく分けてこの二つのタイプに分けられる。二つのタイプの前者のタイプはイラク戦争を論ずるときに大量破壊兵器がどうのというが、後者のタイプはそれをいわない。なぜなら大義名分にこだわっていたのでは我々が負けるとわかっているからである。国という本拠地を持たず全世界に散らばり民衆に化けて姿を隠し自爆テロをやる。そんな連中と戦うのに大義名分にこだわっていたら負ける。彼らの目的は我々の混乱であり我々の殲滅ではない。彼らが我々を滅ぼすというのは不可能である。彼らが軍隊を組織しその軍隊と我々の軍隊が真正面から戦ったら、彼らは間違いなく負け我々が間違いなく勝つ。だから彼ら原理主義者はテロ活動をするのである。アメリカ人は同時多発テロを受けたときテロリストのアメリカを潰そうとする殺意を感じて、アメリカに向けられたこの意思は粉砕しなければ我々が安全に暮らすことはできない、と判断し戦争を始めた。この戦争は億を数える命を背負っている一人の人間の意志と熱狂的信者の神を背負っている一人の人間の意志の潰し合いであり、どちらかの意思が粉砕されない限り終わらない。 美しい乱の平定はたやすい。一回負けた乱のリーダーはその高い志ゆえに支離滅裂となっていく。しかしビンラディンの叛気には邪さがある。その邪さゆえに彼は冷静で計算高く現実的にテロリストを組織化してネットワークをつくっている。 乱を終わらせるには乱の叛気を粉砕しなければ終わらない。乱の叛気とは驕りである。その驕った自尊心を打ち砕けば乱は終わる。


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Posted by wjztgijivx at 23:39│Comments(0)
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